住まい
home
2026.06.24
広島の古い石積みを壊さず補強、大雨の不安から解放された話
1. 最初のきっかけは、大雨の翌日に見つけた
“わずかな隙間”だった
梅雨明けのある日、広島県呉市にある築42年の実家を訪れた際、庭を囲む古い石積み(擁壁)を
見て、私は思わず足を止めました。
実家がある呉市仁方地区は、山と海に挟まれた傾斜地が多く、周囲の家もそのほとんどが昭和の
時代に積まれた石積みで宅地を支えています。
実際、古い石積みについて調べると、このような内容が見られました。
国土交通省の「宅地擁壁老朽化判定マニュアル」によると、昭和30〜40年代に作られた
「空積み(石と石の間にコンクリートを詰めない工法)」の擁壁は、現代の建築基準法(大正9年制定、昭和25年改正)の耐震基準を満たしていないケースが多々あります。特に30度以上の傾斜がある、または高さ2メートルを超える擁壁が崩壊した場合、下方の家屋へ致命的な被害を及ぼす
危険性が指摘されています。
我が家の石積みも高さは約2.2メートル。
ただ、いざ修理しようとネットで調べると、出てくるのは気が遠くなるような情報ばかりでした。
- 「石積みを全て解体して、コンクリートで作り直す必要がある」
- 「工事費用は数百万円から、規模によっては1,000万円を超える」
- 「重機が入らない狭い通路だと、そもそも工事を断られる」
私
「そんな大金は出せない。でも、もし次の台風で崩れてご近所に迷惑をかけたら……」
そんな“判断の詰まり”を起こして頭を抱えていた時に
友人
今の石積みを壊さずに、そのまま補強できる地元の専門家がいる
と紹介されたのが、呉市仁方皆実町に拠点を置く有限会社村尾組でした。
2. 話を聞いて分かった、
“ただの左官・土木工事ではない”ということ
最初は「石の隙間にコンクリートを流し込んで固めるくらいだろう」と思っていました。
ですが、実際に村尾組の担当者にお話を聞いて、その認識はガラリと変わりました。
ここは単にセメントを塗る会社ではなく、「石積みの寿命を根本から延ばす構造補強」を丸ごと設計できるプロ集団だったのです。
特に納得がいったのが、以下の3つのアプローチでした。
- 今の石積みの美観を残しながら内部を強固に補強する
- 見た目だけでなく「目に見えない排水機能」まで完全に設計する
- 呉市特有の「真砂土(まさど)」の地盤と施工環境を限界まで理解している
なかでも深く印象に残ったのが、
村尾組
石積みが崩れる最大の原因は、地震ではなく水です
という一言でした。この一言の裏には、確固たる科学的根拠がありました。
3. 実際の現場で感じた、
“排水機能まで考えた工事”の重要性
多くの人が勘違いしがちですが、石積みの裏側には大量の土(呉市に多い真砂土など)があります。雨が降ると、その土が水を吸って体積が膨張し、石積みを外側へ押し出そうとする
「土圧(どあつ)」が急激に高まります。
一般社団法人全国擁壁工事業協会のデータによると、擁壁崩壊事故の約70%は、豪雨時に裏面の排水が機能せず、水圧と土圧が限界を超えたことで発生しています。建築基準法施行令第142条でも「擁壁の裏面には水抜き穴を設け、砂利等の水はけの良い材料を配置しなければならない」
と定められています。
村尾組の施工は、ただ隙間を埋めるだけではありませんでした。
石積みの内部に専用の補強材を注入して一体化させつつ、内部に溜まる水を安全に外へ逃がす
「独自の排水ルート(水抜きパイプの設置と裏砂利の機能再生)」を確実に構築するのです。
村尾組
「ただ固めるだけでは、中に水が溜まって逆に内側から破裂します。
水をコントロールして初めて、あと30年持たせる補強になるんです」
この説明を聞いた時、ここなら安心して実家を任せられると確信しました。
4. 地元・呉市の施工環境を知り尽くしているという
圧倒的な安心感
もう一つ、大手ハウスメーカーや市外の業者と全く違ったのが、
「呉の土地に対する解像度の高さ」です。
呉市は坂が多く、道幅が2メートル未満の狭小地や、階段でしかアクセスできない住宅地が数多く存在します。大型の重機が入らない現場では、大手の業者だと「施工不可」と断られるか、
手作業による莫大な人件費が上乗せされるのが通常です。
しかし、村尾組は地元・呉市で長年現場を踏んできた実績があります。
- 狭小地でも搬入・施工ができる小型特殊機材のノウハウがある
- 呉特有の風化しやすい「真砂土」の性質(水を含むと一気に強度が低下する特性)を網羅している
村尾組
「この地域の道幅なら、あのルートから手押し車で資材を運べば、
近隣にご迷惑をかけずに最短で施工できますよ」
と、図面を見るまでもなくその場で具体的な段取りが返ってきたスピード感には、
本当に驚かされました。
5. 工期もコストも“解体・新築”に比べて
圧倒的に現実的だった
もし、既存の石積みをすべて解体してコンクリート擁壁にやり直す(宅地造成等規制法の基準に合わせる)となると、一般的に1平米あたり約5万〜10万円の解体・新築費用がかかり、工期も1ヶ月以上におよぶケースがあります。
しかし、村尾組が提案してくれた「今の石積みを残したまま補強する工法」だと、
結果として以下のような結果になりました。
- 工期: 想定していた全面やり直しの約半分の期間で完了
- コスト: 解体撤去費用や大規模な仮設足場が不要なため、予算を 大幅に圧縮
- ストレス: 住みながら施工可能で、近隣への騒音・振動クレームもゼロ
「家を壊さない、庭を狭くしない、でも強度は新築並みに引き上げる」
実家を壊したくないという高齢の親の気持ちにも寄り添った、最も現実的な選択肢でした。
6. まとめ:大雨の夜に、ぐっすり眠れるという価値
今回、村尾組にお願いして手に入った本当の価値は、頑丈になった石積みそのものだけではありません。
「次の台風や大雨が来ても、もうビクビクしなくていい」という、家族全員の安心感です。
- 大雨が降るたびに実家の裏山や石積みを気にしなくてよくなった
- 万が一の崩壊で、近隣を巻き込み加害者になるリスクが消えた
- 呉市の地盤をよく知る、心強い相談パートナーができた
もし、あなたのご実家や所有されている土地に以下のような不安があるなら、
手遅れ(崩壊してからの復旧工事は数倍の費用がかかります)になる前に、一度プロの目で診断してもらうことを強くお勧めします。
こんなお悩みを抱えている方に向いています
- 築30年以上の実家で、庭の石積みにひび割れや膨らみがある
- 大雨の日に、石積みの隙間から泥水が流れ出てくる
- 他社で「全面やり直しに数百万円」と言われ諦めていた
- 狭い坂道で重機が入らず、工事を断られた
- 引き継いだ実家の擁壁が、今の建築基準を満たすか分からない
相談の最初の一歩として
「うちの石積みは、あと何年耐えられるだろう?」
「全面やり直しをせずに、部分的な補強だけで済む状態なのだろうか?」
少しでも不安があるなら、まずは一度、現状を診てもらうだけでも価値はあります。
特に呉市の斜面地は、地盤の水分量によって状況が刻一刻と変わるからこそ、早い段階での正しい現状把握が、将来の莫大な工数と費用を大きく左右します。
まずは無料の現地調査・相談から、安心への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
有限会社村尾組
住所: 広島県呉市仁方皆実町4-30
営業時間:08:00~17:00
定休日:日・土・祝日
tel:0823-79-0593
よくある質問
見積もりや現地調査は無料ですか?
はい、無料で対応しています。お気軽にお問い合わせください。
どのエリアまで対応していますか?
呉市を中心に広島県全域で対応しています。
小規模な工事でも相談できますか?
はい。工事の規模は問わず、一つ一つ丁寧に施工いたします。
あわせて読みたい記事
“この家、空気が違う”と感じた日。ニセコ町で見つけた、北海道に本当に合う家づくりの話。
【訪問記】江戸川区一之江の専門店が教える「窓回りのお悩み」の正解

私
あれ、ここの石と石の間、前より広がってない…?